世界のための日本のこころセンターについて

2017年10月18日

背景と目的

「日本のこころ」は世界のつながり・希望のヒント

日本が長い歴史の中で培ってきた「こころの文化」には、「つながり」「自然との共生」「個と全体の調和」「おかげさまのこころ」といった、これからの社会や世界を構築していく希望のビジョンにつながるものが、必ずやあるのではないかと感じます。世界では、とくに最近分断と対立がすすみ、人々のこころには不安が増しています。

北朝鮮問題、中東における紛争の拡大、ヨーロッパでの民族対立の拡大、アメリカでの社会や政治の分断、世界中(日本を含む)での格差の拡大がそれです。これからの人類社会には、このような不安を乗り越える希望のビジョンが必要ですが、世界を見わたしてみるとき、そのヒントは日本のこころの中にあるのではないでしょうか。

「日本のこころ」について改めて考えてみよう

日本のこころの文化とは何かを、いま改めて、みんなで考え、世代を超えて学び、次世代へ継承するとともに、海外の人びととも交流しながら、世界に発信していける場があるとよいのではと考えました。

「日本のこころ」に海外の人も大きな関心

海外からの訪問者も急増しており、訪日外国人の日本文化への関心は高まっています。それに伴い日本文化の根源に触れる機会を文化財の見学に求めるだけでなく、現代日本人の生活文化の中に浸透しているような、いわゆるクールジャパンのこころの文化を探索される人々が増えています。

例えば、四季折々の感受性の発露は何か、武士道やZenの根源は何か、おもてなしや助け合いのこころの淵源は何かなどを、外国人自らが体験できるような場がさらに求められています。

「日本のこころ」を日本の子供や若者も学び体験できる場を

一方、日本の子供や若者も、長い歴史を経て培われてきたこころの文化に触れる機会が少なくなっています。京都や奈良、鎌倉や金沢といった古都を訪問するだけでなく、東京にも修学旅行などの機会に、伝統文化を身を以て体験したり、その一端に触れることは、先人たちが築いてきたこころの文化を再発見する良い機会になります。

東京オリンピックを控えて、若者を含めた日本人が、未来に向けて日本のこころの文化を学び、また海外の観光客や在日外国人が、日本文化のこころの一端に触れることができる情報交換や体験の機会となる場をつくれないか、と考えました。

プロジェクト概要

東京都心に「日本のこころ」について学び合う常設の施設を設立することを視野に入れつつ、ネット上で情報センター(多言語ホームページ・ポータルサイト)を構築し、情報アクセス拠点を設けるとともに、体験イベントの実施をすすめます。

1.第一ステップ

その第一ステップとして、2017年12月までに以下の事業を実施します。

(1)イベント実施

日本の伝統文化の中で培われてきた禅、仏教、神道のこころ、‥‥剣道、弓道、合気道、忍者その他の武道‥‥茶道、書道、写経、その他の背景にある日本のこころ体験イベントを実施する体制を整備します。その最初の試みとして、「親子で学ぶ日本のこころ」坐禅体験講座(12/16コレド日本橋「橋楽亭」にて開催予定)を実施します。

(2)ホームページの拡充

世界のための日本のこころセンター」準備室のホームぺージを開設し、運用を開始する。FacebookなどSNSを用い、「日本のこころ」について、世代を超えて考えていく場をつくります。

このプロジェクトには、既に企業や団体など多くの関係者から第二ステップも含めて、色々な形で応援のメッセージを頂き始めています。

2.第二ステップ

(1)「世界のための日本のこころセンター」の法人化

2018年の早い段階で、法人(一般財団法人等)設立を検討します。

(2)ホームページからポータルサイトの開設へ

「日本のこころの文化」をテーマに、宗教、文学、芸術、建築、武道、芸道、生活、仕事、経営、現代アート、サイエンス、さらには東西比較など、あらゆる側面から、世代を超えてさまざまな立場の方に語っていただき、交流できるサイトを開設します。

このサイトでは、知るだけでなく、実際に体験できる外部のイベント情報も掲載します。これらを多言語で掲載します。

(3)イベント実施

    1.企業人のための体験講座
    2.外国人(海外訪問客)のための体験講座
    3.子供、若者、修学旅行生、先生のための体験講座
    4.その他
    5.2020年に総合イベント開催

真の主旨 若い世代がアイデンティティと自信をもって、世界・人類の先頭に立ってもらいたい

日本のこころの文化を通して、世界の危機を乗り越えよう。

世界中の多くの人々は、世界的な規模で貧富や身分の格差と社会の分断が急速に拡がり、人々の対立が深刻化していると感じ始めています。世界中の至るところで暴力と対立感情が高まる中で、人々のこころの中に不安の影が増しているように思われます。

これからの人類社会には、このような不安を乗り越える希望のビジョンが必要ですが、世界を見わたして、そのヒントは日本のこころの中にあるのではないかと思います。もちろん具体的な政策や制度の問題がありますが、大事なのはその前提となるビジョンであり、世界観です。

私たちは、世界の宗教対立、軍事対立、経済対立を解決し、平和な世界を構築することを望んでいます。青年協力隊は世界の貧困問題に取り組んでいます。私たちはひとりひとり自分の出来る範囲で自信をもって、世界の危機の解決に取り組むことが必要です。すべての人がこのような考えを共有しているわけではありませんが、日本のこころを学べばそのような確信にたどり着くと期待しています

希望を見出していくビジョンには、旧来のイデオロギーや政策と言われるものとは異なった発想(戦略や政策の前提となる基本理念・世界観)が必要です。そしてそれを創るのは、未来を背負う若い世代を含めた人間一人ひとりであり、私たち自身の問題ではないかと思います。
 

世界のための日本のこころセンター準備室 共同代表
土居征夫/根本英明